てぃーだブログ › くらしの悩み、なんくるないさ! › 2010対馬国境シンポ › 対馬エトピリカ文庫開設へのバックアップ体制

2010年10月19日

対馬エトピリカ文庫開設へのバックアップ体制

対馬エトピリカ文庫開設へのバックアップ体制
対馬に「エトピリカ文庫」を設置しようという動きがあることはすでに既報のとおりです。
エトピリカ文庫対馬開設に向けて

この動きを共催者・日本島嶼学会の関係者にお知らせしたところ,早速,鈴木勇次会長や
前回の根室国境フォーラムで特別講演をお引き受けいただいた中俣均理事からも
趣旨に賛同する旨ご返事をいただきました。
2009年12月21日国境フォーラムin 根室ご案内

同時に,寄付の方法や書籍の寄贈についても質問が寄せられています。

同じく,遠部慎理事(考古学)からは,趣旨に賛同する旨表明をいただき,同時に,
ご自身の専門領域に起きている問題を引用しつつ,地元のニーズに合わせた適切な選書を行い,
適切な管理をする体制をと積極的な意見をいただきました。

考古学蔵書 海外寄贈案を否決
5万冊余りに上る貴重な考古学の蔵書の保存について話し合う日本考古学協会の臨時総会が兵庫県で開かれ、いったん決まっていた海外に蔵書を寄贈する案に反対が相次ぎ、投票の結果、案は否決されました。

兵庫県明石市で開かれた臨時総会には考古学の専門家など100人余りが参加して、協会が埼玉県の施設に保管している考古学の蔵書をめぐって議論が交わされました。蔵書はおよそ60年かけて集められた全国の遺跡の調査報告書や地域の研究者による考古学の論文集などで、協会にしか保存されていないとみられる貴重な資料も多くあります。しかし、保管費用が負担になったため、ことし5月の総会でイギリスの民間の研究所に寄贈することが決まっていました。これに対し会員の間から「蔵書は文化財にも等しく、海外への流出は国家的な損失だ」という反対意見が上がっていたもので、16日の臨時総会であらためて投票が行われた結果、いったん決まっていた海外に寄贈する案が否決されました…


英への蔵書寄贈、会員投票で否決 日本考古学協会
日本考古学協会(東京)は16日、臨時総会を開き、自治体などから協会に贈られた蔵書約5万6千冊を英国の「セインズベリー日本芸術研究所」に寄贈することを決めた理事会案について再協議し、会員による投票で否決した。
(中略)
協会によると、対象は1948年の発足以来、寄贈された考古学の専門書や発掘報告書など。倉庫での保管費用が年間約100万円かかることなどから引き取り手を公募し、同研究所だけが応じた。


対馬に開設されるエトピリカ文庫は,国境や島嶼にゆかりの本のみで基本的に一般書(限られた専門
家のみをターゲットにした専門書を除く)ということで,できるだけ質のいい書籍や映像資料を国境自治体の
図書室に置きたいという願いから出たものです。

多くの研究者の意見に支えられ,次の記事で「対馬エトピリカ文庫の開設にむけて寄付のお願い」をお届けいたします。

冒頭の写真は,椎根の石屋根倉庫(対馬観光物産協会様ご提供)
対馬独自の建築物で、穀物の種子や衣類などの貴重品を保存する高床式倉庫です。




同じカテゴリー(2010対馬国境シンポ)の記事

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。