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2010年08月20日

外地貯金軍事貯金問題全国配信される

外地貯金・軍事貯金が払い戻しされないままになっている問題が,共同通信から全国配信されました。
関連記事:カテゴリー「外地貯金軍事貯金」

私が,2008年11月に南洋群島帰還者のみなさんから出た要望を受けて取り組み始めた問題です。
過去記事:2008年11月25日カテゴリー追加「外地貯金・軍事貯金」
一応,全国レベルで周知する機会が与えられたものと判断してよいと思われます。

では,今回報道された記事を具体的に拾っていきましょう。
字数も多く,独自の解説をつけたのが産経新聞で2件の記事で報道されています。

ニュース:経済・IT
郵貯1900万口座43億円が宙に 戦前の台湾・朝鮮分
2010.8.18 12:05
このニュースのトピックス:郵便・運輸
 朝鮮半島や台湾など旧植民地の郵便局に戦時中、預けられた郵便貯金のうち、払い戻しを求めないまま残されている口座数が約1900万に上ることが18日、分かった。残高は利子を含めて約43億円。現地人を含む住民や軍人が預金者で、利用者への催告ができないため時効は停止しているが、預け入れた本人が亡くなるなど年々払い戻しは難しくなっており、大部分がこのまま、ゆうちょ銀行で眠り続ける可能性が高いという。

 管理している郵便貯金・簡易生命保険管理機構によると、貯金口座は中国や朝鮮半島、東南アジア、南洋諸島で開かれたもの。内訳は、民間人の外地郵便貯金が約1800万口座、約22億円。また、軍人が野戦郵便局などで預けた軍事郵便貯金が約70万口座、約21億円にのぼる。
(中略)
【用語解説】旧植民地の郵便貯金
 日本政府は太平洋戦争が終わるまで、戦費確保などのために国内だけでなく植民地や戦地でも郵便貯金を奨励していた。このうち外地郵便貯金は日本の旧植民地の朝鮮半島、台湾、パラオなど南洋諸島にあった約1600カ所の郵便局で民間人が預けたもの。一方、軍事郵便貯金は、戦地に設けられた野戦郵便局や軍艦内の郵便局で軍人や軍属が利用した。


軍事貯金120倍だけど…旧陸軍軍人と孫が照会請求
2010.8.18 14:24
 戦後65年が経過し、年々、請求が困難になる旧植民地や戦地での郵便貯金。名古屋市に住む行政書士、桜井謙至さん(28)は7月、祖父の孟さん(86)の軍事郵便貯金の通帳が偶然見つかったことをきっかけに、照会請求を手伝った。

 貯金の存在を知ったのは6月末、自宅の建て替えに伴う引っ越し準備をしていたときだった。「懐かしいものがあったよ」。同居している孟さんが、たんすの奥から出てきた通帳を謙至さんに手渡した。

 孟さんは太平洋戦争時、陸軍軍人として中国・河南省に渡った。「兵士だった祖父が戦地で苦労してためた給料がどうなったか知りたかった」。謙至さんは、軍事郵便貯金は時効が停止していることを知り、郵便局に確認を申請。20日間ほど後、預けた約820円が約9万2千円になっていることが分かった。

 戦時中の郵便貯金事業に詳しい国立民族学博物館の山上博信共同研究員は「当時、郵便貯金を利用した元兵士や引き揚げ者は亡くなっていく。郵便局も積極的に軍事貯金や外地貯金のことをアピールしてほしい」と話している。

共同通信が配信したオリジナルの記事は,以下のとおりです。

1900万口座、宙に浮く 旧植民地の郵貯43億円
2010/08/18 10:57 【共同通信】

これをうけて,18日の夕方の岐阜新聞・静岡新聞はトップで扱われたようです。

1900万口座、宙に浮く 旧植民地の郵貯43億円
主要/2010年08月18日 10:57

静岡新聞 > 政治・経済 > 全国経済
1900万口座、宙に浮く 旧植民地の郵貯43億円08/18 10:57

北海道新聞や中日新聞でも,概報されています。
道外
1900万口座、宙に浮く 旧植民地の郵貯43億円(08/18 09:31、08/18 11:26 更新)


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